経営とサステナビリティ
グローバル社會は近年大きく変化し続けており、貧困、格差や気候変動といった社會課題を抱えています。そうした課題解決に世界全體で取り組むために、國連は2015年9月、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」を採択し、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」を掲げました。
ダイキングループは事業を通じてSDGsの実現に貢獻するために、「地球」「都市」「人」の3つのテーマを特定。世界をリードする技術で、環境負荷を低減しながら、健康で快適な暮らしを実現できる、新たな価値の提供をめざしています。
地球溫暖化による異常気象が頻発している今、自然環境の変化はもちろん、感染癥の蔓延など、人々の健康にも影響が拡大しています。こうした気溫上昇に加え、各地で進む経済発展と人口増加をきっかけに、エアコンを必要とする人々が年々増加していることで、エアコン使用に伴う多大な電力消費や、冷媒の漏えいによって、溫暖化を加速させてしまうことも懸念されます。
ダイキングループはグローバル空調メーカーとして、インバータエアコンや溫暖化への影響が少ない冷媒の普及を通じて、溫室効果ガス排出量の低減に貢獻します。そのほか、フッ素技術を活用し、自然エネルギーの利用と普及拡大に役立つような新素材の開発?提供をめざしています。
新興國では増加し続ける人口と経済発展により、急激な都市化が進んでいます。人口100萬人を超えるメガシティが驚異的なスピードで誕生すると言われ、都市におけるエネルギー需要の増加が予想されます。そのような都市では、近年の気溫上昇の影響もあり、快適な生活空間を実現するためにエアコンが欠かせません。
一方で、人口が減少し続ける先進國においても、労働者がより働きやすく、高い生産性を維持できる、快適な空間が必要となっています。
ダイキングループは、先進國と新興國の両方で、それぞれのニーズに応じた空間を創り出すエアコンを提供していきます。さらに、再生可能エネルギー利用などでエネルギー消費をゼロにするZEB、街全體でエアコンを最適制御し省エネルギーを促進するICT技術の活用などに取り組み、「都市全體での空調管理」によって快適かつ省エネルギーな「住み続けられる街づくり」を実現していきます。
経済発展とともに、急激な工業化や都市への人口集中、交通量が増加したことで、有害化學物質が大気を汚染し、健康被害が深刻化するなど、私たちの住む空気環境はさまざまな課題を抱えています。
ダイキングループでは、工場などからの排気に含まれる有害化學物質を、発生源に設置するフィルタによって除去することで、大気汚染を軽減できると考えています。室內環境においては、汚染物質の除去だけでなく、生産性の高いオフィス空間や眠りの質を上げる住空間など、空気の付加価値を追求することで、世界中に安心?健康で豊かな空気空間の提供をめざしています。
高いスキルを持った人材の育成や、雇用の創出、地域経済発展への貢獻に注力します。
國際ルール?基準づくりを通じた市場価値形成や、人々の暮らしの向上に貢獻する新たなソリューションの創造に努めます。